みなさんの実家には「キッチンバサミ」がありましたか?
私の実家にはありました。
でも、使うシーンはとても限られていて、なかなか開けられない袋を開けるときや、カニなどの固いものを切るときくらいしか活躍する機会はありませんでした。
正直、あんまり使えない道具だなと思っていたんです。
大人になって、友人家族が経営している飲食店でお手伝いをしたときに、キッチンバサミを巧みに使いこなしていることに衝撃を受けました。
目からウロコが落ちました。
忙しい厨房のなかで、包丁とまな板を使うことなく、狭いスペースでも手軽に食材をカットできるキッチンバサミって本当に便利なんです。
この、「まな板を使わないでカットできる」ことって本当に助かるんです。
それ以来、私もすぐに購入して、今では使わない日がないくらいに活躍してくれています。
キッチンバサミがどれほど便利なツールかをご紹介したいと思います。
キッチンバサミのいろいろな使い方
生のお肉や魚を切る
私が一番よく使うのがこれです。
例えば鶏肉。
包丁で鶏肉を切ろうと思うと、グニュグニュ動くし皮が取れてしまったりしてなかなか扱いにくいものです。
でも、唐揚げを作るなら、できるだけバランスよく皮が残っている方が美味しくないですか?
キッチンバサミを使えば皮が取れてしまうことはありません。
肉の厚さを均等にしたいときには、切込みを入れて開くことも簡単ですし、豚肉の筋切りや脂身を取り除くのにも便利です。
魚を切り分けたり、イワシのように手開きできる魚の頭を落とすのにも使えます。
何が便利って、これらをすべて、お肉や魚を買ったときのトレーの上で済ませることができることなんです。
炒め物なら、油を敷いたフライパンの上でお肉を切って、直接入れることもしょっちゅうです。
生のお肉や魚など、できるだけまな板を使いたくない食材をカットするのにキッチンバサミは重宝します。
調理後のお肉や魚を切る
フライや照り焼きなど油でギトギトするものって、まな板に載せたくないですよね。
かといってフライパンやお皿の上でカットすると、包丁の刃で傷つけてしまいます。
キッチンバサミで切ってしまえば、まな板を汚すことなく、またお皿やフライパンを傷つけずに済みます。
野菜を切る
青ネギや白ネギ、ニラなどを切るときにもキッチンバサミがおすすめです。
特に青ネギやニラなど、色やニオイがまな板に付きやすいものはキッチンバサミで切りながら鍋やフライパンに入れてしまえば気になりません。
ブロッコリーやアスパラガスなど、塩茹ですることが多い野菜は、沸騰した鍋に切りながら入れることもできます。
その際はブロッコリーなら大きな房から、アスパラガスなら根元の方から、火が通りにくいものから先に入れるようにしてください。
パンを切る
サンドイッチでもホットサンドでも、柔らかい状態でも固い状態でも、キッチンバサミはパンをキレイにカットすることができます。
具が多くて厚みのあるものは難しいです。
あまり厚みのないもので一度試してみてください。
キムチなどニオイの強いものを切る
私の好物のひとつ、キムチ。
夏は豚キムチ、冬はキムチ鍋、餃子にも入れたりして一年中食べます。
キムチをまな板の上で切るとニオイはもちろん、色移りがすごいんです。
色移りやニオイが気になる食品は、使う分だけボウルなどに入れて、ハサミの刃先で刻むのがおすすめです。
キッチンバサミのお手入れについて
これ、私が10年以上使っているキッチンバサミです。
特別な手入れは何ひとつしていませんが、切れ味も力の入り具合も問題なく、まだまだ使えそうです。
気を付けていることは、肉や魚を切った後はすぐに洗剤でキレイに洗うこと。
刃を思い切り開いて洗うようにしています。
このような持ち手まで金属タイプのハサミならば煮沸消毒もできて便利です。
今は刃が分解できて隅々まで洗えるタイプのハサミもたくさん販売されています。
ただ、長年の愛用者としては、やはりキッチンバサミは耐久性を重視して選ぶことをおすすめします。
100円ショップでも購入することができますが、できるだけ頑丈なものを選んでください。
そうすれば特別な手入れをしなくてもずっと使えますよ。
ぜひ使ってみてください。