「ケチ」と「倹約」って同じような意味で使われることが多いですよね。
でも、「ケチ」と言われるとものすごくネガティブな印象を受けますが、「倹約家」と言われるのはポジティブとまではいかないかもしれませんが、ネガティブなイメージはありません。
一人暮らしをするうえで節約はどうしても必要です。
でも、できれば人から「ケチ」と思われることなくスマートにしたいものです。
今回は「ケチ」と「倹約」の違いを見ていきたいと思います。
周囲の人を不快にさせてしまうのが「ケチ」
ネガティブなイメージがある「ケチ」とはどういう人なのでしょう。
どんなときでも、とにかくお金を出すことを嫌がり、周囲の人を不快にさせてしまう人は「ケチ」と呼ばれてしまいます。
カギは”周囲の人を不快にさせてしまう“ことです。
誰もが「ケチ」という言葉を聞いて、ネガティブなイメージを持つのはこれが理由でしょう。
<ケチと呼ばれる行動例>
- 冠婚葬祭での出費を惜しむ
- みんなで食事に行ったときに、一人だけ食べずに我慢する
- 自分がダントツで飲んだり食べたりしていたとしても完璧な割り勘にこだわる
- たまに人にご馳走したりすると、何かにつけそのことを恩に着せる
- 普段は手頃なものを注文するのに、人がご馳走してくれるときだけ高価なものを注文する
- 自分の物は惜しまずに買うのに、人のためには一切お金を使いたがらない
- すぐに「損」とか「得」とかという言葉を口にする
- 「コレ、貰っていい?」が口グセ
- 自分の家では自分以外の人にも節約ルールを強要する
人付き合いを潤滑にするために必要な出費というのもあり、それを惜しんでいると人間関係がギクシャクしてしまいます。
自分本位で、常に自分の「得」を優先していることが透けて見えてしまうと信頼されませんよね。
さりげなく自分の生活の無駄を省くのが「倹約」
「ケチ」と呼ばれる行動とは異なり、さりげなく自分の生活のなかで無駄を省き、人付き合いで必要なときにはきちんと出費するのが「倹約」です。
カギは”さりげなく自分の無駄を省く“という点です。
<人を不快にしない倹約例>
- できるだけ自炊をする
- 会社や学校にはお弁当を持参する
- 家賃の安い部屋に住む
- 格安スマホに乗り換える
- 図書館などの公共サービスを活用する
- 保険の見直しを行う
- ベランダ菜園で野菜を育てる
すべて自分自身の無駄を省いているだけで、決して人に迷惑を掛けたり、不快感を与えることではありません。
ただし、ここで大切なのは「倹約」や「節約」といった言葉を頻繁に口にしないということです。
たとえ行為自体は人に迷惑を掛けていなかったとしても、いつもお金の話をしていると「またか…」と思われて、やはり不快感を与えてしまいます。
お弁当について聞かれたときには「料理が嫌いじゃないから」、図書館の本について聞かれたときには「部屋が狭いから本棚が置けなくて」といった感じで、聞いた人が嫌な気持ちにならないような対応を心掛けましょう。
一人暮らしには「節約」も大切ですが、同じように「人間関係」も大切です。
どちらかに偏ってしまうことなく、上手くバランスをとって両立させたいですね。