誰でもすぐに始められて、無理なく続けられる手軽さで話題の「白湯(さゆ)」。
沸かしたお湯を飲む、究極に簡単な健康法でありながら、その効果は決して侮れません。
ただし、間違った飲み方をしていてはせっかくの効果も薄れてしまいますから、ぜひ正しい飲み方を覚えておきましょう。
本当に簡単です。
まずは「白湯」がもたらす効果からみていきます。
冬だけじゃない!夏にもうれしい効果が
白湯というと、寒い朝に体を温めるといったイメージが強いですが、実は夏の疲れた体にも効くようです。
冷えを解消して新陳代謝を上げる
冷えを解消するためには、外から温めるよりも内側から温めるほうが効果的です。
温かい白湯を飲むことで内臓の温度が上がり、新陳代謝もアップします。
冷えというと寒い時期のものという印象がありますが、実は冷房や冷たいものの摂取によって夏も冷え性が起こりやすいのです。
内臓の温度が下がると消化機能も低下し、長時間食べ物が留まることになってしまうので疲れが溜まりやすくなったり、食欲が低下しますから内臓を温めることはとても大切です。
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代謝アップで痩せやすい体になる
内臓を温めることで体温も上昇し、それに伴って基礎代謝もアップします。
基礎代謝がアップすれば脂肪が燃焼されやすくなるので、痩せやすい体質になるわけです。
ダイエットのために運動をしているけど今イチ効果がない、同じ量しか食べてないのに太りやすくなった、そんな方は白湯を試してみてください。
デトックス効果で便秘やむくみを解消
便秘は女性にとって深刻な悩みです。
白湯を飲むと、胃腸が温められて消化器官の機能が向上し、それによってお通じがよくなるといわれています。
水分不足も便秘の原因になりますから、朝起きてまず白湯を飲むことで寝ている間に失われた水分も補給できて一石二鳥ですね。
また、白湯は冷たい水よりも体に吸収されやすく利尿作用もあります。
体に溜まった老廃物を出せばむくみも改善され、体を内側から綺麗にしてくれます。
リラックス効果や免疫力アップも
日常生活でストレスが多いと交感神経が優位になり緊張状態になります。
緊張した状態では毛細血管が収縮して血流が悪くなり、体温が低下してしまいます。
白湯によって体が温められると副交感神経が優位になってリラックスした状態になります。
また、体温が上がることで免疫力がアップして風邪などをひきにくくなります。
暑い時期には少し難しいかもしれませんが、体を冷やさないようにすることが本当に大切なんですね。
それでは、白湯の正しい飲み方をご紹介します。
白湯の正しい飲み方について
白湯の作り方
1. お湯を沸かす
水道水を使う場合はやかんで沸かします。
沸騰しても火を消さず、フタを外して火を弱めた状態でそのまま10~15分沸かし続けます。
ミネラルウォーターを使う場合は電子レンジで温めましょう。
カップに水を入れ、600Wで1分30秒ほど温めます。電子レンジや量によって調整してください。
2. 50度くらいまで冷ます
やかんで沸かす場合はすぐに飲む分をカップに、残りはポットやマグなどに入れて後で飲むようにしましょう。
カップに入れた白湯が50度くらいに冷めるまで待ちます。人肌より温かい程度です。
レンジで温める場合もこの温かさになるように調整してください。
急いで冷ますために水を加えたりしないでください。
3. 急がずに時間をかけて飲む
体に染み渡らせるように、ゆっくりと少しずつ飲むようにします。
白湯を飲むタイミング
朝起きたらまず白湯を飲むのがもっとも効果的です。
寝ている間に失った水分を補うのに白湯が最適ですし、体を優しく目覚めさせる効果があります。
お通じを促す効果もうれしいですね。
また、消化を助けてくれるので、食事のときに白湯を飲むのもおススメです。
注意すべきこと
白湯を飲む上で唯一の注意点は、飲みすぎてはいけないということです。
一日あたり、カップ5~6杯(800ml)程度にしておきましょう。
白湯はデトックス効果が強いので、適量の範囲内で続けてください。
すぐに効果が感じられないかもしれませんが、1ヶ月ほど続けていれば体に変化が表れるはずです。