私の一人暮らしのスタートは女性専用の学生会館でした。
その周辺には大学がいくつもあり、いろいろな学校に通う学生が100人近く住んでいて、各部屋には3点ユニットバスとごくごく小さなキッチンが付いていました。
特に交流イベントなどはありませんでしたが、同じ世代の学生ばかりが集まっていることもあり、違う学校に通う人とも自然に仲良くなり、夜は誰かの部屋に集まることがほとんどでした。
初めて親元を離れて暮らすということで、引っ越して2~3日は毎日寂しくて泣いていましたが、本当にあっという間に新しい生活に慣れ、楽しくて仕方なくなりました。
それはきっと私だけではなく、みんなが同じように初めての一人暮らしで不安だったことも手伝って、距離が縮まりやすかったんだと思います。
学生寮のようでもありましたが、学校はバラバラなのでそれぞれに付き合いがあって、家に帰れば気の合う人たちと集まって夜遅くまで話し込むというのはむしろシェアハウスの感覚に近かったのかもしれません。
でも、みんながそこでの暮らしを満喫していた訳じゃないと思います。
建物のあちこちから何人かが集まって楽しそうに話している声が聞こえていましたから、一人で静かに過ごしたいのに…そう思っていた人にとっては決して心地よい住まいではなかったと思います。
普通のアパートやマンションと異なり、住人同士の関係が濃いシェアハウスのようなところで快適に暮らすためには、自分がどう暮らしたいかを考え、自分自身の感覚や他人との距離感で無理せず暮らしていけるところを見つける必要があります。
そうでない場合、帰宅が憂鬱になってしまう可能性もあるということです。
個室で生活が成り立つ設備が揃っていれば、多少周囲と上手く付き合えなくても割り切って暮らしていけますが、すべての設備が共用ならば相当な苦痛になります。
最近のシェアハウスには多種多様なコンセプトを持った物件が増えてきました。
確かに、まったく共通点のない人たちが一つ屋根の下で上手く付き合っていくのは難しいでしょうが、同じような職業についていたり、趣味が同じ人たちが集まったほうが交流も生まれやすいですし、問題が発生しにくいことは想像できます。
自分に合った物件が見つかれば、シェアハウスに住んでみるのもいいですよね。
私ももう少し若かったら住んでみたかったです。
最後に、SUUMOがシェアハウスに住んでいる人にアンケートをとった、「シェアハウスにいてほしくないのはどんな人?」のランキングです。
- 共有設備の掃除を他人任せにする 42.5%
- いろんな人を連れ込んでいる 31.1%
- 頻繁に話しかけてくる 26.9%
- 楽器を鳴らしている 26.7%
- 共有ルームをいつも陣取っている 19.9%
- 共有のお風呂の時間が長い 18.4%
- 共有の冷蔵庫に食べ物を放置する 16.7%
- キレイ好きすぎて、ほかの人に注意をする 15.5%
- なにかとイベントを企画したがる 14.1%
- 自分のつくったご飯を誰かに食べさせたがる 7.3%
出典:SUUMO
このランキングを見て、自分に当てはまりそうなものがいくつかあるという方は、シェアハウスに住むことには少し慎重になったほうがいいかもしれません。
集団生活ですから、ルールを守れないと打ち解けるのは難しくなってしまいます。
参考にしてみてください。