洗濯で縮んでしまったセーターや色移りした服、雨を弾かなくなってしまった傘や濡れて波打ってしまった本、油断してカビを生やしてしまった靴など、もう捨てるしかないかと思っているなら、ダメ元で復活方法を試してみませんか?
こちらでご紹介している復活方法は効果を保証するものではありませんから、あくまでも自己責任でお願いします…
- セーターの伸び
- ウールやカシミアセーターの縮み
- 洗濯による衣類の色移り
- 冷えが悪くなった冷蔵庫
- 撥水性の落ちた傘
- 接触不良のイヤホンジャック
- シミが付いた本
- 濡れて波打った本
- 革靴のカビ
- 凹んでしまったカーペット
—関連記事—
▶捨てるのは試してから!いろいろなものを復活させる裏ワザ その1
1. セーターの伸び
袖口や襟ぐり、裾などの部分が伸びてしまった場合はドライヤーを使って戻します。
熱いお湯を張った洗面器などに伸びてしまった部分をつけます。
そして、伸びてしまったところを元の形に戻すように握ったりして形を整えてドライヤーで乾かします。
アイロンを使う場合は、伸びてしまったところにアイロンのスチームだけをあて、湿気を含んだ状態になったら元の形に戻すように握って形を整えます。
2. ウールやカシミアセーターの縮み
洗濯機でウールやカシミアなど動物系のニットを洗うと、毛糸がぎゅっと詰まったフエルトのような状態になってびっくりするほど縮んでしまいます。
縮んでしまったウールなどのニットにはシリコン入り洗剤を使うと効果があるのですが、業務用のため手に入りにくいのです。
そんなときにはヘアトリートメントを使いましょう。
「ジメチコン」というシリコン成分を含んだトリートメントを使うと、業務用のシリコン洗剤と同じような効果を得られます。
お手持ちのトリートメントの成分を確認してみて、「ジメチコン」が入っていればそれを使いましょう。
ぬるま湯に少し多めにトリートメントを溶かして、ニットによく液を染み込ませて30分ほどつけおきします。
その後洗濯ネットに入れて1分間洗濯機で脱水します。縮んだ部分をやさしく引っ張り形を整えて平干しします。
アイロンのスチーム機能を使って、アイロンをセーターから少し浮かせた状態でそっと伸ばしていけば完了です。
3. 洗濯による衣類の色移り
色移りした衣類を元に戻すのは難しいです。
大切な衣類はプロに相談して、普段使いのものでダメなら諦められる衣類でのみ試してください。
色柄物は変色する可能性があります。
色移りしてしまったときはできる限り早く、乾いてしまう前に対処するのが大切です。
洗面器などに50度くらいの温水を張り、規定の倍量の弱アルカリ性洗剤と規定量の液体酸素系漂白剤を入れて混ぜます。
そこに色移りしてしまった衣類を入れて30分~1時間程度つけおきします。
このとき色移りしたところに直接洗剤をつけたりせず、洗剤液のなかに衣類全体をつけるようにします。
途中10分おきに混ぜて色の落ち具合を確認しましょう。
後は普通に洗濯したら完了です。
4. 冷えが悪くなった冷蔵庫
冷蔵庫が急に冷えなくなったら大変ですよね。
まったく音がしていなかったり、電源が入らないのであれば間違いなく故障なので、修理をするか買い替えるしかありません。
稼働しているのに冷えが悪いといった場合、そのきっかけが扉の開けっ放しだったら、「霜」が原因の可能性があります。
とりあえず霜取りを試してみましょう。
冷蔵庫内に入れていたものをクーラーボックスなどに退避させます。保管が難しいものは食べてしまってから試してください。
冷蔵庫のコンセントを抜いて、扉を開けておきます。このまま1日~2日間放置して、庫内に水がしみ出てこなくなれば終了です。
電源を入れて冷えるかどうか確認してみましょう。
5. 撥水性の落ちた傘
布製のお気に入りの傘も使っているうちにだんだんと水弾きが悪くなってきます。
そんなときにはドライヤーを使って撥水性を復活させましょう。
布製の傘はフッ素樹脂加工されています。
開いたり閉じたり摩擦されることで、傘表面の尖っていたフッ素樹脂が倒れた状態になって水を弾かなくなってしまいます。
フッ素樹脂は熱によって元の形に戻る性質があるので、傘を濡らしてドライヤーの温風をあてることで撥水性が復活します。
くれぐれもビニール傘では試さないでください。
6. 接触不良のイヤホンジャック
スマホに挿したイヤホンから急に音が聞こえなくなったとき、まず問題の切り分けに必要なのは両方か片方かということです。
急に片方だけが聞こえなくなった場合はイヤホンの断線の可能性が高いです。
その場合は買い替えになってしまいますが、両方から聞こえなくなったのであれば、一度再起動してみましょう。
それでも解消せず、他のイヤホンを挿しても同様に聞こえないのであればイヤホンジャックの接触不良を疑います。
イヤホンジャックには思いのほかホコリや汚れが溜まっています。
綿棒に消毒用エタノールを染み込ませ、イヤホンジャックの中に入れて優しく回して掃除します。音が聞こえれば完了です。
この現象が繰り返されるようであれば、一度接点復活スプレーを使ってきちんと対処してみましょう。
7. シミが付いた本
コーヒーを飲みながら読んでいた本にうっかりこぼしてしまうこと、よくあります。
そんなときはキッチン用の漂白剤を使ってシミ抜きをします。
まずこぼれてしまった水分をティッシュなどでそっと押さえて拭き取ります。絶対に擦らないでください。
シミ抜きする箇所と周辺の裏に、使っていないコピー用紙などを折りたたんで挟みます。
漂白剤を染み込ませたティッシュでシミの部分を優しくたたきます。この作業はビニール手袋とマスク着用で行ってください。
シミが抜けたら、今度は水を染み込ませたティッシュで同じように優しくたたいて漂白剤を取り除きます。
乾くまで他のページに触れないようにしておけば終了です。
8. 濡れて波打った本
私はお風呂の中で本を読んだり、資格試験のテキストを読んだりするので、過去に2度本を水没させた経験があります。
本の厚さが倍ぐらいに膨らむほど波打ってしまって、泣く泣く処分してしまいましたが、そんな本でも復活させられる方法があるようです。
この方法は濡れた状態の本で試してください。かつ、ずぶ濡れになった本ではあまり効果がないようです。
本は無理にページをめくったりせずに、そのまま閉じた状態でジップロックなどの保存袋に入れてフタは開けておきます。
冷凍庫に本が立った状態で入れておきます。この際ブックエンドなどがあればそれで支えておきましょう。
24時間以上そのまま放置します。水分の抜け具合をみて冷凍庫から取り出します。
うねうねがひどいようであれば重しをしてしばらく放置しておきましょう。
9. 革靴のカビ
革靴をしばらく履かずに下駄箱のなかで眠らせていたら、いざ履きたい時に白い斑点ができていたりします。悲しいものです。
でも、普通の革靴であればこの白カビは落とせるそうです。
残念ながらスエードやエナメル、そして黒カビの場合はクリーニングを依頼しないと難しいようです。
低刺激のアルコールスプレーを乾いた布に吹きかけて、靴の目立たないところで色落ちしないかを確認します。
問題なければアルコールを染み込ませた布で丁寧に全体を拭きます。ひも靴の場合はひもを取っておいたほうが作業が楽です。
拭き終ったら1~2日ほど立てかけた状態で陰干しします。
その後通常のお手入れである保湿クリーム、ワックスを塗れば完了です。
10. 凹んでしまったカーペット
ずっと同じ場所に家具を置いていたら、カーペットが凹んでしまいます。模様替えしたときにそこが凹んだままだとがっかりです。
そんなときはアイロンと掃除機を使って戻しましょう。
まず、アイロンのスチーム機能を使って、1分程度凹んだ箇所に蒸気をあてます。
その後に掃除機でそこを吸わせて、寝てしまっている毛を立たせてあげます。