夏のお弁当に入れてはいけない傷みやすい食材や調理方法を知っておこう

新生活のスタートに合わせて自分でお弁当を作るようになった方も、ずっとお弁当を作っている方も、暑くなるこれからの季節はお弁当の傷みが心配ですよね。

私も会社にお弁当を持って行くので暑い時期は特に気を付けるようにしています。

鮭の味噌焼き弁当

菌は25~40度で最も繁殖してしまうので、5月から9月頃までは注意が必要です。

せっかく作ったお弁当をお昼に美味しく食べられるように、傷みにくくするポイントを押さえておきましょう。

お弁当を作る前に気を付けること

調理前には必ず手を洗う

これは夏に限ったことではありませんが、調理する前には必ず手を洗います。

調理グッズもしっかり洗っておきましょう。

調理途中も汚れたらすぐに手洗いするようにします。

お弁当箱はしっかり洗う、消毒すればより安全

お弁当箱は隅々まできれいに洗います。

特にプラスチック製のお弁当箱は油汚れが残りやすいので丁寧に洗いましょう。

キッチン用のアルコール消毒スプレーがあれば、お弁当箱にふりかけます。
水分は拭き取らず、しばらくそのままにして乾いてからお弁当を詰めます。

お弁当を作るときに気を付けること

お弁当に入れるものは素手で触らない

お弁当は素手で触らない

調理後のものをお弁当に詰める際などは素手で触らずに清潔な菜箸やスプーンなどを使います。

おにぎりを作る場合も素手で握らずに必ずラップを使うようにします。

作り置きや前日の残り物は必ず加熱する

既に加熱して調理しているものでも、しばらく置くことで細菌が繁殖しているかもしれません。

作り置きの常備菜や前日の残り物を入れるときには必ずレンジでしっかり加熱するようにします。

お弁当箱に詰めた後はしっかり冷ます

冷めていない状態で蓋をしてしまうと、お弁当箱内部に水滴がついてしまいます。

水分は細菌が繁殖する原因になりますからお弁当には厳禁です。

必ず冷ましてから蓋をするようにします。

夏場は室温が高く冷めるまでに時間がかかってしまいますから、扇風機などを使って効率よく冷ますようにしましょう。

暑い時期には避けたほうがいいもの

海苔巻きおにぎり

お弁当の定番中の定番である海苔巻きおにぎりですが、暑い時期は危険です。

温かいおにぎりに海苔を巻いてしまうとご飯の湿気を吸った海苔が傷んでしまいます。

おにぎりは海苔を巻かずに持っていき、食べるときに巻くようにすれば問題ありません。

生野菜

生の野菜

おかずの仕切りにレタスを使ったり、カットしたきゅうりを彩りとして入れたりしますが、時間が経つと水分が出てしまいますから暑い時期は避けます。

サラダを入れるならば、塩もみして水分を抜いたものにしてドレッシングをタレ入れで別添えにするなど、できる限り水分の出ないように工夫しましょう。

プチトマトは必ずヘタを取って使います。

ちくわやハムを加熱せずに使う

ちくわやかまぼこといった魚肉加工品、ハムやソーセージのような肉加工品は手軽でお弁当作りに欠かせませんが、暑い時期はそのまま使わずに炒めたりするなどして必ず加熱しましょう。

表面にこんがり焼き目が付いていても中まで火が通っていないということがないようにしっかり加熱します。

スライスチーズなどを加熱せずに使う

最近のキャラ弁ブームなどでお弁当に使われる機会が増えているチーズですが、そのまま入れると傷みやすいので、チーズ焼きなどしっかり加熱するもの以外は避けましょう。

お浸しやあえ物

こちらもお弁当の定番おかずですが、時間が経つとどうしても水分が出て傷みやすくなります。

お浸しを入れる場合は鰹節やごまをまぶして水分を吸わせるようにします。

炊き込みご飯やチャーハン

こちらは少し意外ですが、いろいろな食材が混ざり合った炊き込みご飯やチャーハンなどは水分が多くなりがちで傷みが早くなります。

マヨネーズ系のポテトサラダなど

マヨネーズは暑い時期は傷みやすく、そこにじゃがいもというこれまた傷みやすい食材がプラスされたポテトサラダは避けるべきです。

マヨネーズを使うのであれば、油代わりに炒め物に使うなど加熱するものにしておきましょう。

だし巻き卵

押すとじゅわっとだしが出てくるだし巻き卵も避けましょう。

卵はしっかり中まで火が通った卵焼きやゆで卵などを使い、半熟は厳禁です。

汁気のある煮物

煮物をお弁当に入れる場合は煮汁を煮詰めるか、片栗粉でとろみをつけます。

煮汁を煮詰めれば味付けも濃くなります。傷みを防ぐうえでも効果があります。

気を付けることは、水気があるものや時間が経つと水分が出てしまうものを避け、冷蔵庫で保管しなくてはならない食材をそのまま使わないことです。
傷みやすい野菜を使うときには揚げると比較的傷みにくくなります。

お弁当を傷みにくくしてくれる食材

梅干しやしょうが

梅干し

梅干しに殺菌・抗菌効果があるのは有名です。

暑い時期にはご飯の上に載せるよりも細かく刻んでご飯と混ぜてしまったほうが効果がアップします。

しょうがにも抗菌成分が含まれているので、しょうがを使ったおかずはおススメです。

こちらも殺菌効果があります。

ご飯に混ぜて酢飯風にしたり、料理の調味料としても積極的に使いましょう。

スパイスやハーブ類

カレー粉や胡椒、ローズマリーやタイムなどハーブ類には防腐効果があります。

暑い時期は食欲も落ちてしまいがちですから、少しスパイシーなおかずを入れてみてはいかがでしょうか。

暑い時期におすすめのお弁当グッズ

曲げわっば

人気の曲げわっぱは、夏は湿気を逃がして温度を下げ、冬は乾燥を防いで保温してくれる便利なお弁当箱です。

材料の杉やひのきなどには殺菌効果がありますから、夏のお弁当にはもってこいです。

ただし、天然素材ですから汚れや湿気が残っているとカビの原因になります。洗剤で洗った後はしっかり乾燥させて使いましょう。

取扱い説明書に書かれていることを守って大切に扱えば長く使えます。

小判曲げわっぱ弁当箱 透明 【日本塗り】
価格:3200円(税込、送料別)

曲げわっぱについては手頃な物から高価なものまでさまざまです。

また大きさもいろいろありますから、ご自分にピッタリ合っていて長く使えるものを見つけてください。

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保温弁当箱

暑い時期でも役に立つのが保温弁当箱です。

菌が繁殖しにくくなるのは65度以上か10度以下です。

つまり、温かいものはしっかり温めて入れて、冷たいものはよく冷やして入れれば温度を保ってくれますから、傷みにくくなるのです。

ただし、おかず入れには保温機能がないものがほとんどですから、普通のお弁当箱を使うときと同様におかずはしっかり冷ましてから蓋をしましょう。

こちらもサイズやタイプはいろいろあります。

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保冷剤

買い物をした際につけてくれる保冷剤はいくつか保管しておいて、お弁当箱の蓋の上にのせて包みましょう。

抗菌シート

使い捨てなので毎日使うのは割高な感じがしますが、真夏の時期や作ってから食べるまでの時間が長くなってしまうときなどに、おかずの上に載せておきましょう。

健康食事
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