新年度がスタートして少し経ちましたが、新生活が始まった方もそろそろ環境に慣れてこられたでしょうか。
新しい環境では緊張することが多く、緊張は精神的にも肉体的にも大きなストレスになります。
また、環境に慣れてくればそれに伴って新しい人間関係も形成されてきますから、それも疲労の原因になりかねません。
ストレスの原因は、辛いとか、悲しいなどネガティブな感情だけでなく、環境の変化や初めて経験することで受ける刺激がすべてストレスになるのです。
もちろん、楽しい、嬉しい感情もすべてです。
新生活スタート以降初めての連休であるゴールデンウィークで会社や学校から一旦離れるとそれまで溜まっていたストレスが一気に体調不良として表れたりします。
いわゆる「5月病」です。
「5月病」とは言いますが、これは正式な病名ではなく、医学的には、新生活の環境変化についていけないために起こる「適応障害」に分類されるという説が主流のようです。
特に一人暮らしの場合、体調や気持ちの変化に気付いてくれる家族がそばにいないので、自分自身で変化を見逃さないように注意しておかなくてはなりません。
新生活が始まった今、日々少しずつストレスが蓄積されているわけですから、上手くストレスを解消して溜めこまないようにする必要があります。
5月病にならないための予防とは
1. 栄養バランスのいい食事をとる
好きなものを食べたほうがストレス解消になる…と思うかもしれませんが、私たちの体は食べ物で作られるので食事は大切です。
あまり難しく考えず、肉、魚、野菜、卵、大豆製品、海藻類などが1週間のなかでバランスよく摂れるように、「昨日はお肉だったから今日は魚にしよう」など調整してみましょう。
ストレスが溜まると甘いものが欲しくなるという方も多いと思いますが、甘いものの摂り過ぎは逆効果ですからご注意ください。
2. 質のいい睡眠を十分にとる
平日は睡眠時間が短いから休日は昼過ぎまで寝て…これは質のいい睡眠ではありません。
仕事や学校で平日は忙しいと思いますが、できる限り早寝早起きを心掛けましょう。
これを毎日続けることが大切です。
あまり寝付きがよくない方は昼間に体を動かすと眠りやすくなります。
また、朝起きたらすぐにカーテンを開けて日光を浴びると、体も目を覚ましやすくなります。
3. 自分の好きなことで気分転換をする
気分転換できる方法は人それぞれです。
休日などに自分が好きなこと、熱中できることを楽しんで溜まったストレスを発散するようにしましょう。
4. 友人や家族と話をする
会社や学校で緊張状態が続いているので、オフのときには気が置けない人たちと接したり話をすることでストレス解消になります。
5. ストレスを感じたら少し歩いてみる
歩くことはストレス解消になりますから休日の散歩はもちろんですが、これは仕事中などにおすすめの方法です。
ストレスを感じたら、その場を離れて飲み物を買いに行ったり、外の空気を吸いに5分ほど歩いたりするといい気分転換になります。
頭の中がスッキリしますよ。
5月病の症状とは
- 頭痛
- 食欲がない
- めまいや動悸
- 眠れない
- 朝起きられない
- 何をするのも面倒くさい
- ミスが多い
- イライラしやすい
- 焦りや不安を感じる
5月病は通常1ヶ月~2ヶ月ほどで改善すると言われていますが、症状がひどい場合や長引く場合は迷わず病院を受診するようにしましょう。